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□ 基本書の選び方 □
(いわゆる基本書とは)
その名前のとおり、考え方の基本となる書籍のことを言います。
いわゆる教科書と呼ばれる物がこれにあたります。
(なぜ基本書が必要か)
一つの法現象(判例など)に対しての説明方式は複数ありえます。
そのため、核となる考え方を持っていなければ、あらゆる事件に対して統一的体系的な(一貫した)説明あるいは解答を出すことが困難になるからです。
(では、どのような本がいいのか)
基本書を選ぶ上で、ポイントになる点をいくつか書いていきます。
これらは全く併存するものですので、すべての条件を充たす必要はありません。
あくまで基本書選びの視点という程度の意味です。
<基本は、自分に合った物を>
なぜかといえば、読みにくい本や自分に合っていない本をずっと読むのは苦痛だからです。
<売れている本であること>
売れていると言うことは、当たり前ですが人気があるということです。
人気があるということには必ず何か理由があります。
たとえば、説明がわかりやすいとか、図が多用されているとか、見やすいとかです。
このような利点がある本の方が勉強がやりやすいのです。
また、売れている本を選ぶもう一つのメリットは、みんなの考え方と大きくずれないということです。
これはあまり重視する必要はありませんが、消極的に選ぶ場合に参考にしてください。
試験勉強では、解答において必ず「守ること」を要求されることがあります。
その時に、売れている本を使えば、少なくともみんなと同じ説明・結論になるので、採点の際に減点ができず差がつきにくいのです。
これは「守り」が要求される場合に意味があります。
<改訂が頻繁になされている本であること>
これは、筆者の勉強の積極さを示すものであり、最新の内容を入れようとする意識の高さを測ることができます。
現在、法律学は各分野で学説が急速に深化しています。
そのため、科目によっては出版から5年で既に古い本という位置付けになることもあります。
それにもかかわらず、試験あるいは実務においては、それらの知識・理解が必要になることがあり、この点からも改訂を積極的にしている先生の本の方がいいといえます。
<参考文献が多いもの>
これは、この先生が基本書を書くにあたって、参照された本の数を示しています。
法律学では、文章を書くにあたって新しいことを書ける先生は、ほとんどいません。
ですから、基本書は大部分が誰かが言っていたことを筆者の先生の理解に基づいて整理されたものなのです。
そのため、引用したその先生自体が間違って理解している場合もあります。
(普通はありませんが、極たまにあります。)
基本書を信じて勉強しても、書いている先生が間違っていたらどうしようもありません。
ですが、基本書の内容が正しいかは、私達が判断することはほとんど不可能です。
では、なにで判断するかですが、それはその先生の勤勉さで測るのです。
勤勉さの指標として、どれだけ沢山の本を満遍なく読んでいるかで判断するのです。
<詳しい本であること>
基本書は、あくまでも「基本」の書籍です。
ですから、「応用」の書籍もあります。
そして、将来、「応用」の書籍を読むための下積みの本です。
そのため、情報が少なすぎる本というのは問題があります。
応用の書籍は基礎的知識・理解を前提にしてありますから、細かいことは何にも書いてありません。
そのため、基本的知識を習得できる本である必要があります。
また、基本書の内容がすかすかだと、結局いろんな本を読まなければならないことになり、基本書をわざわざ買った意味があまりないのです。
ですから、知識の散漫化を防ぐため(効率よく集約化するため)に、基本書はかえって詳しい方がいいのです。
<判例に沢山触れてあるもの>
判例に触れていないものは論外です。
なぜなら、法律学は社会の基準であり、その基準の具体的な適用場面が裁判・判決だからです。
ただ、判例は理論的体系を持ってはいないので、基本書の体系と必ずしも一致するとは限りません。
ですが、実務ではどのような運用がされているかという事は、知っておくべき最低条件ですので、判例の説明をしてない基本書は、たとえ学問的に優れていたとしても、選択するべきではないでしょう。
判例の内容が詳細に書かれている必要はありません。
しかし、判例を意識して書かれているものでなければなりません。
判例については、別に判例百選(別冊ジュリスト)を買って読む方がいいと思います。
<入門書は読んだ方がいいのか>
これは一概には言えません。
入門書籍は、長くても基本的に勉強して最初の1年くらいの間だけ利用する書籍です。
オススメの入門書を紹介します。
どうがうち 弘人 先生
ゼミナール民法 これは1冊ですべての範囲を網羅的に書いてあり、入門書としては使いやすいと思います。
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